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ガラスケース入り人形の処分と梱包|安全に送る手順と費用(供養料)の目安

ガラスケース入りの人形を安全に処分・供養に出したいけれど、割れやすさが不安という方へ。富士浅間神社では郵送での受付を歓迎しており、正しい梱包なら安心してお送りいただけます。ケースは外す/外さないのどちらでも対応可能で、品名は「人形(ぬいぐるみ)」と記載し、費用(供養料)の目安はみかん箱=1口=2,500円です。本記事では、基本の3層梱包→外す場合/外さない場合の手順→伝票記載→費用の目安に加え、ケースを送らない処分方法(一般論)もご紹介します。最後に発送前チェックリストを付けました。

まず結論|ガラスケースは「外す or 外さない」を安全優先で判断

ガラスケース入り人形を送る際の最重要ポイントは、安全性です。ケースが取り外せる場合は本体とケースを別々に包んで送ることで破損リスクを大きく減らせます。取り外せない場合は、ケースの内部に緩衝材を詰めてから全体を二重に巻き、四隅をコーナーガードで守ると安心です。いずれの場合も、人形や小物はやわらかい紙で包み、電池入り玩具は事前に電池を抜きます。

また、富士浅間神社の供養は毎月1回程度の式典で執り行われ、日程は月ごとに変動します。受付は随時で、ご持参でも郵送でもお受けできます。詳しくは下記のリンクをご覧ください。

人形供養のご案内(郵送可・毎月の式典)

送る前の準備物(チェック)

安全な梱包には適切な資材を用意することが欠かせません。以下をチェックしてください。

  • やわらかい紙:顔や手足、装飾を包むための半紙やキッチンペーパー。
  • エアキャップ(プチプチ):緩衝材として必須。二重巻きにする量を用意します。
  • コーナーガード:厚紙や樹脂製の角当て。四隅の保護に使用します。
  • 養生テープ・梱包テープ:エアキャップや紙を固定するため。はさみやカッターも準備します。
  • ダンボール箱2枚:内箱用と外箱用を用意し、外箱は一回り大きめの頑丈なものにします。
  • マーカーやワレモノシール:送り状や箱に「ワレモノ」「天地無用」と記載するための道具。
  • 封筒:供養料とメモを入れ、箱のふた裏に軽く貼ります。メモには所有者名(ふりがな)や住所などを記します。

基本の梱包|内装→緩衝→外装の3層

ガラスケース入り人形は、内装→緩衝→外装の順で三層に梱包すると破損リスクを抑えられます。

内装(個別保護)

人形本体の顔や手足、装飾品はやわらかい紙で個別に包み、刀や扇などの小物は小袋にまとめます。装飾の先端や尖った部分には紙を二重に巻いて保護し、ゆるくテープ留めします。電池入り玩具は必ず電池を抜いておきましょう。

緩衝(エアキャップ二重・角保護)

内装が終わったら、人形本体やケースをエアキャップで二重に巻きます。特にガラスケースの角は割れやすいので、コーナーガードを装着した上でさらにエアキャップを巻きます。緩衝材を使う際は、品物と箱の間に隙間ができないよう詰め物をして固定し、箱を軽くゆすっても動かないことを確認します。

外装(箱詰めと固定)

内装・緩衝を済ませたら、まず内箱の底に緩衝材を敷き、包んだ人形やケースを入れます。内箱の隙間には新聞紙やエアキャップを詰め、内部で動かないよう固定します。内箱の上面にも緩衝材を敷いて蓋を閉じ、さらに外箱に入れます。外箱でも同様に底・側面・上部に緩衝材を敷き、隙間を埋めて「スキマ0」を目指しましょう。最後にワレモノ・天地無用などのケアマークを貼り、品名を「人形(ぬいぐるみ)」と記載します。

ケースを外せるとき|人形本体とケースを別包みに

ケースが取り外せる場合は、人形本体とケースを別々に梱包するのが安全です。まず、人形本体は内装の手順に従って顔・手足・小物を包み、内箱に固定します。ガラスケースは中身のガラス板を取り外せる場合は一枚ずつ厚紙やダンボール板で挟み、エアキャップで厚めに二重巻きにします。取り外せない面は中に緩衝材を詰めてガラスが揺れないよう固定し、ケース全体を二重に巻いて角にはコーナーガードを装着します。

外装では、人形本体とケースを別の内箱に入れ、それぞれ外箱にまとめるか、複数箱に分けて送ることも可能です。複数箱の場合は送り状の備考欄に「2箱口・封筒は1箱目」と記載し、メモと供養料を入れた封筒は1箱目の蓋裏に貼りましょう。無理に一箱に詰め込むと破損につながるので、余裕を持った梱包を心がけてください。

外せないとき|コーナーガード+二重巻きで守る

ケースが固定されていて外せない場合は、ケース全体を守る梱包が必要です。まず、ケースの内部にやわらかい紙やエアキャップを詰めて中で人形が動かないようにします。次に、ケースをエアキャップで厚めに二重に巻き、四隅にコーナーガードを付けて衝撃を吸収します。この状態で内箱に入れ、さらに外箱でも緩衝材を敷き詰め、隙間が無くなるまで調整します。

電池入りの人形がケース内にある場合は電池を抜いておきましょう。また、宅配業者によってはガラスケースの発送を断られることもあるので、事前にサイズや梱包状態を確認しておくと安心です。

伝票の書き方と複数箱の注意(品名は「人形(ぬいぐるみ)」)

送り状には受取人の住所と送り主の住所を記入し、品名は必ず「人形(ぬいぐるみ)」と明記します。梱包内容が具体的に分かるよう、「雛人形」や「ガラスケース入り人形」など詳細を補足しても構いません。以下は宛名テンプレートの例です。

〒375-0024
群馬県藤岡市藤岡1152番地 富士浅間神社 御中
送り主:〇〇県△△市□□町123 氏名
品名:人形(ぬいぐるみ)
備考:ワレモノ・天地無用/2箱口・封筒は1箱目

備考欄には「ワレモノ・天地無用」を記載し、上下逆さまにならないように依頼します。また、複数箱の場合は「2箱口・封筒は1箱目」など数量と封筒の位置を明記しましょう。宅配便では箱の中に現金を入れても法律上可能(ただし、店舗で断られなかった場合のみ)ですが、郵便局から送る場合は供養料のみ現金書留で送ると安全です。着払いはお受けできませんので、送料は必ずご自身でご負担ください。

費用(供養料)の目安|口数早見表(ガラスケース編)

富士浅間神社では供養料を1口=2,500円とする目安を設けています。大型や点数が多い場合は「何口分に相当するか」で判断し、厳密でなくて大丈夫です。以下はガラスケース入り人形の目安表です。金額は目安であり、お気持ちでお納めください。

お品の例目安の口数供養料の目安メモ
ガラスケース入り雛人形(中型)2口約5,000円ケースを二重巻きにし角を重点保護
ガラスケース入り五月人形(兜・鎧セット)3口約7,500円重量があり3口が目安
ガラスケース入り市松人形(小型)1〜1.5口約2,500〜3,500円ケースが外せる場合は別包みで1口
ガラスケース2台+ぬいぐるみ5体4〜5口約10,000〜12,500円2台で4口+ぬいぐるみ1口。複数箱に分ける
ガラスケースのみ(空ケース)地域の粗大ごみ料金ケースだけは自治体の粗大ごみや不燃ごみとして処分
ガラスケース+雛道具(屏風など)3〜4口約7,500〜10,000円飾り台や屏風は小袋にまとめて保護

送らない選択肢|空ケース・飾り台の処分(一般論)

ケースを送らず人形本体だけを供養に出す選択もあります。空のガラスケースや飾り台は自治体の処分ルールに従い、安全に処分しましょう。一般的に、食器や花瓶など袋に入る小さなガラス製品は不燃ごみや普通ごみとして出せますが、厚紙や新聞紙で包み「キケン」「ガラス製品」などと記載する必要があります。袋に入らない大きなガラスケースは粗大ごみとして出し、事前に自治体へ申し込みます。ガラスを故意に割って処分するのは危険であり、怪我や事故の原因になるため避けてください。お住いの地域によって分別区分が異なるので、必ず自治体のルールを確認しましょう。

飾り台や屏風など木製の付属品は、自治体の燃えるゴミや資源回収の対象になる場合があります。再利用やリサイクルショップへの寄付も検討できますが、迷う場合は人形本体のみを郵送し、ケースや付属品は地元の方法で処分するのが安心です。処分方法に迷った際も、富士浅間神社の受け付けまでご相談ください。

人形供養のご案内(郵送可・毎月の式典)

よくある質問(費用・梱包・発送)

ケースは必ず外さなければいけませんか?

ケースが外せる場合は外した方が安全ですが、外せない場合は二重巻きとコーナーガードで補強すれば発送できます。無理に解体してガラスを割るのは危険です。

匿名で送れますか?

祝詞の読み上げやご報告はがき送付のため、所有者名・住所などの記載をお願いしていますが、特別な事情がある場合は省略した形でもお受けできます。

領収証は発行してもらえますか?

ご希望があれば領収証を発行いたします。メモにその旨をご記入ください。

着払いで送れますか?

着払いの荷物は受け付けていません。送料は発送者様のご負担となります。

供養はいつ行われますか?

供養祭は月に一度、日程が毎月変動する形式で執り行われます。受付は随時で、式典後はご報告の葉書をお送りします。

発送前チェックリスト(10項目)

  •  ケースを外す/外さないの判断をした。安全に外せない場合は二重巻きとコーナーガードで補強。
  •  やわらかい紙、エアキャップ、コーナーガード、養生テープ、内箱・外箱など必要な梱包資材を準備した。
  •  人形の顔・手足・装飾を個別に包み、小物は小袋にまとめた。
  •  緩衝材を二重に巻き、角を重点的に保護した。
  •  箱の底・側面・上部に緩衝材を敷き、隙間がないように詰めた。
  •  電池入り玩具の電池を抜いた。
  •  メモと供養料を封筒に入れ、箱のフタ裏に軽く貼った。
  •  送り状の品名を「人形(ぬいぐるみ)」と記入し、備考欄に「ワレモノ・天地無用」「2箱口・封筒は1箱目」などを記載した。
  •  スプレー缶や刃物、ライター、液体、食品、生体など危険物を同梱していない。
  •  着払いではないことを確認し、送料を事前に負担した。

送り先と申込み方法(電話・LINE・メール)

送付の際は以下の宛先へ発送してください。

  • 送り先:〒375-0024 群馬県藤岡市藤岡1152番地 富士浅間神社
  • 電話:0274-22-2597(9:30〜11:30/13:30〜17:00、仏滅・お盆付近は休業)
  • メールinfo@fuji-sengen.sakura.ne.jp(返信がない場合は電話でご連絡ください)
  • 公式LINE:人形供養のご案内サイトのボタンから友だち追加が可能です

申込時には、所有者名(ふりがな付き)・住所・性別・生年月日・電話番号などを記載したメモを同封してください。遠方の方は郵送でお送りいただき、ご持参の場合は事前予約をお願いします。式典は毎月一度行われ、受け付けは随時です。

最後までお読みいただきありがとうございました。ガラスケース入り人形の梱包や処分に迷ったら、富士浅間神社の人形供養のご案内(郵送可・毎月の式典)をぜひご確認ください。

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